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ジーコ前監督「日本に帰したい選手がいた」「自分のチームに連れていきたいのは加地」

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ジーコ前監督「日本に帰したい選手がいた」「自分のチームに連れていきたいのは加地」
20070320024059.jpg ―あなたが重用した中村(俊輔)はスコットランドリーグで調子を保っています。代表に復帰すると言われていますが。

 中村は決定的な仕事ができる選手だ。パスはもちろん、ゴールも決めることもできる。彼のように正確なキックができる選手はそうそういない。ただ、セルティックでのプレーを見ていると不満もある。あそこで、彼は右サイドでプレーしているが、代表ではそうはいかない。真ん中で、そして広範囲にプレーしなければならない。そのことを中村には代表で何回も話をした。精度の高い、いいシュートも打つことができる。だから、もっとゴールに近づけと。ただ、彼は近づかない。なぜか?彼は自分の身体的な弱さを自覚しているからだ。ゴールの近くでプレーすると、もっと当たりが強くなる。ぶつかられた時に耐えられない。そこが中村の弱点だ。彼はいい選手ではあるが、もっと自分を追い込まなくてはならない。中田(英寿)を見てごらん。彼は普段の練習から自分を追い込んでいる。そうして集中することで、試合中の厳しい局面で耐えることができるんだ。

 ―日本人選手が身体的に弱いことをあなたは熟知していた。それが如実に表れたのが、ドイツW杯の初戦のオーストラリア戦(1−3で惨敗)だったと思うが、手を打っていなかったのか?

 もちろん、打っていたさ。W杯ではオーストラリア戦でもクロアチア戦でも、選手同士の接触の多い、フリーキックやコーナーキックなどのセットプレーを避けるようにしていた。ただ、勝負は冷酷だ。彼らは日本の弱点をしつこく突いてきた。何度も何度もしつこくボールを前線に放り込まれたら、中澤(佑二)だって辛くなってくる。問題の根は深いんだ。日本代表選手で何人が骨折の経験がある?ちょっと数えてみてくれ。小野(伸二)、柳沢(敦)、稲本、玉田(圭司)、大久保(嘉人)……。稲本の場合は、強くぶつかったから、仕方がない面もある。しかし、小野は2度も骨折している。1度は、バーレーンで歩いて骨折しているんだ。そうした怪我に対して、代表監督がどうすればいいというんだ?そもそも世界の強豪国の中でこんなに骨折する選手の多いチームはあったか?

 ―話をオーストラリア戦に戻しましょう。グループリーグの敗退は、この試合の3失点がすべてだったと思います。後半39分から8分間に3失点。その原因についてはどう考えますか?

 体格の問題がひとつ。そしてもうひとつの原因は、代表に限らず、Jリーグのクラブレベルでも日本でもよく起きていることだ。日本は世界でも不思議な国の一つといってもいい。3-0で勝っていても、10分間で追いつかれてしまうことがある。安定性がない。突然、崩れてしまうことがあるんだ。

 ―日本の悪癖を治すためには、選手自身がピッチの上で考える必要がある。だから、あなたは選手に自主性を求め、試合の流れを読むことを要求した。しかし、その試みは成功しなかった。

20050901-f3-tit-1.jpg そう認めざるを得ない。もう一つ、残念なことがあった。W杯では、ベンチを含めた23人全員が試合に集中していたわけではなかった。W杯の舞台で活躍して、さらなる成功をつかもうとしている選手の中で、選ばれるだけで満足している選手や、使わないとモチベーションを下げる選手がいた。チームの中に腐ったミカンがあるようなものだ。腐ったミカンは、周りにも悪影響を及ぼす。僕は、そうした選手を個別に呼んで話をした。でもダメだった。日本に帰したい選手がいても、制度上、どうにもならなかったんだ。

 ―昨シーズン、JリーグでMVPに輝いた田中マルクスをあなたは一度も招集しなかった。オシム監督は彼に注目し、先発メンバーに選んでいるが、あなたの好みのディフェンダーではなかった?

 彼が今、代表で中心選手になっていることは知っている。オリンピック代表でも重要な選手だった。僕も、オプションの一つとして考えていた。今、彼は選手として成長し、いい時期を迎えているということだろう。

 ―一般論として、闘莉王のように攻め上がることの多いディフェンダーは好みではない?

 センターバックの仕事は守ることだろ?時々攻め上がることは分かる。でも、上がってばかりというのは、草サッカーだよ。

 ―今、あなたのチームに連れていきたい日本の選手はいるか?

 うちは中盤にはテクニックのある選手がいる。センターバックもいる。うちで足りないポジション。例えば、加地だ。僕は日本の選手の特徴を良く分かっているので、うちに来たらチャンスはあるだろうね。

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2007/03/20 (Tue) 22:21 | ポンコツ。反骨。




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