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by OiraDesu@凍結前科一犯
「Winny対応!」というシールを貼ってネットワークウォークマンを販売!?
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韓国がブロードバンド先進国(2004年9月末で、人口100人当たりのブロードバンド普及率が約25%で世界第1位)ということはよく知られているが、韓国が進んでいるのは、単にブロードバンドが普及しているだけではない。ブロードバンド上で流れるコンテンツが日本とは比べものにならないほど多いのだ。このような状況になったのは韓国が90年代末からブロードバンドを普及させるため、国策として流れるコンテンツの著作権について厳しく取り締まらず、甘い姿勢を取っていたことが背景にある。善し悪しはともかく、その結果として韓国のインターネットユーザーは音楽や映画、ゲームなど、多様なコンテンツをネットで自由に楽しめるようになっている。
ブロードバンド業者や、携帯電話キャリアなど、通信会社が幅をきかす一方でもっとも割を食ったのが音楽業界だ。ピーク時には4000億ウォン(約430億円)を超えていた音楽CD市場は2001年を境に急激に下落。毎年約1000億ウォンペースで下がっていき、2004年は1000億ウォン(約106億円)まで落ち込んでしまった。
日本の音楽業界もここ数年音楽CD市場は冷え込む一方だが(ピーク時の1998年が6074億円で、2004年が3773億円)、下落率で言えばまだまだかわいいもの。韓国の音楽CD市場はたった4年で何と4分の1まで縮小してしまったのだ。
なぜここまで韓国のCD市場は落ち込んだのか? もっとも大きな原因はネット上に無料の音楽があふれかえったことと言われている。2000年前後に韓国では続々と音楽ストリーミングサイトが立ち上がり、若者の間で「音楽はネットで聴くもの」というスタイル、価値観が定着していったと言われている
また、ファイル交換ソフトの隆盛も見逃せない事実だ。1999年に米国で登場したNapsterは洋楽好きの韓国人ユーザーが多数利用していたし、2000年5月には韓国オリジナルのファイル交換ソフト「soribada(ソリバダ)」のサービスも始まった。
ストリーミングとファイル交換ソフト。これら2つが組み合わさってユーザーに定着していく過程で、韓国の若者は音楽にお金を支払うことをやめてしまった
MP3を再生できる携帯電話(MP3フォン)には、うたい文句として「soribada対応」という意味のシールが貼られている。日本で言えばソニーが「Winny対応!」というシールを貼ってネットワークウォークマンを販売するようなものだ)。「CDに縛られた音楽ビジネスは成立しない」という共通認識を持ち、その上でユーザーの使い勝手を第一に考えたビジネスモデルを構築しようとしている。CCCDや輸入権といった小手先の「CD延命策」でお茶を濁しているどこかの国の音楽業界と比べればずっと前向きだ。
今韓国の音楽業界がやっていることが日本より先に行っているとは思わないし、今後彼らが歩む道を日本が完全にトレースすることもないだろう。だが、たどたどしい足取りながら、合法オンライン音楽ビジネスへシフトした彼らから学べる点もたくさんあるはずだ。韓国のMP3フォンやオンライン音楽文化が今後音楽産業をどのように変えていくのか、日本の音楽業界はしっかり注視しておく必要がある。
・ブロードバンド先進国・韓国の音楽産業事情 : Hotwired
・だからWinMXはやめられない 津田 大介 (著)
・だれが「音楽」を殺すのか? 津田 大介 (著)
・音楽配信メモ 津田氏のBlog
・プロフィール
・CD Manipulator跡地
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